中国特集 2011

中国特集
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中国・浙江省 安吉白茶工場訪問
谷本陽蔵先生と「世界の茶産地を訪ねる旅シリーズ」で雲南省の名勝地と普洱茶の茶産地・工場の視察に参加しました。 案内:中国茶研究家 谷本陽蔵先生・企画主催:全国茶商工業協同組合連合会
[2011年11月7日~12日 中国雲南省にて]
11月8日 普洱茶製造現場を視察
 
 
 
 
 
 
 
 
11月9日 大理市・下関沱茶の茶博物館を視察
 
 
 
 
 
 
 
   
 
11月10日 玉龍雪山の参官観と麗江古城(世界文化遺産)
 
 
 
 
 
   
 
11月11日 雲南省茶業協会訪問・雲南鳳臨高香茶業有限公司工場視察
 
 
 
 
   
 
参 考
黒茶(普洱茶)の製造工場(雲南臨高香茶業有限公司)の場合:モデル工場 普洱茶の製法工程(渥堆:堆積)秘密のベールを公開!!

  1. 茶葉を1mの高さに積む → 一定の温度と湿度を加え微生物の発酵を進める
  2. 茶葉4トンに対し10%の水を霧状に散水し布で覆う
  3. 発酵が始まると毎日1mの中心部(50㎝)の場所の温度を定期的に測定
  4. 測定個所の温度が65~70℃程度になると攪拌して温度を一定に保つ(40~50℃)=温度70℃以上にしてはいけない…熱で茶葉が変質
  5. 発酵は翌日の夜から始まる → 2ヶ月で完了
  6. 発酵菌は一切使用しない(空気中の発酵菌の自然作用による)…コウジカビ など
  7. 茶葉の湿度は25%に保ち12%以下になれば水を散水→湿度に応じ散水

* 実際には茶葉の品質、黒茶の種類、堆積の環境により其々の数字が異なり、経験により対応されます。ここに示したのは視察工場での一例です。


中国特集
 
中国国際茶文化研究会の招待により世界茶産業黄山論壇に出席しました。
この訪問に合わせて、上海、安徽省(黄山)、杭州の茶文化の実情を知るために、それぞれの茶文化の施設と茶園並びに製茶工場などを訪れ、さらに関係者と交流を図る旅でした。
【2011年4月20日~26日までの見聞記】
関空
関空 関空
4月20日 上海
大可堂普洱会所訪問
大可堂普洱会所訪問 大可堂普洱会所訪問 大可堂普洱会所訪問 大可堂普洱会所訪問 大可堂普洱会所訪問
宋園茶藝館訪問(友人の許文忠さん)
宋園茶藝館訪問(友人の許文忠さん) 宋園茶藝館訪問(友人の許文忠さん) 宋園茶藝館訪問(友人の許文忠さん) 宋園茶藝館訪問(友人の許文忠さん)
夕食(ご馳走になりました!)
夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!) 夕食(ご馳走になりました!)
4月21日 上海
ホテル(上海賓館)
ホテルの朝食 ホテル(上海賓館)
祥茗縁茶園(張さん・大寧国際茶城1楼1093号)
店 鉄観音の試飲 鉄観音の試飲 鉄観音の試飲 鉄観音の試飲 安吉白茶の試飲 安吉白茶の試飲 安吉白茶の試飲 張さんのお嬢さんと奥さん
昼食(十味観)
昼食(十味観) 昼食(十味観) 昼食(十味観)
夕食(レストラン1931)撮影禁止の店です。
4月22日 午前:上海・午後:黄山(安徽省)
通訳の蒋巍榮さん(お茶好きです)
空港
虹橋空港 黄山空港
黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと)
黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと) 黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと) 黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと) 黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと) 黄山市散策:工芸茶を創作されたお店(芳生茶業・汪芳生さんと)
お土産店
お土産店
ホテル(香茗酒店)
ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店) ホテル(香茗酒店)
茶文化関係者の歓迎会
茶文化関係者の歓迎会
博物館
博物館 博物館 博物館 博物館
周辺茶店
周辺茶店 周辺茶店 周辺茶店 周辺茶店
4月23日 黄山(安徽省)のイベント
イベント受付
イベント受付 イベント受付 イベント受付
黄山茶産業黄山論壇開催
黄山茶産業黄山論壇開催 黄山茶産業黄山論壇開催 黄山茶産業黄山論壇開催
講演
講演 講演
周辺散策と茶店
周辺散策と茶店 周辺散策と茶店 周辺散策と茶店 周辺散策と茶店
ホテルロビー
ホテルロビー
午後:周辺散策(芳生茶業の汪芳生さんの息子さん案内)
江西省婺源観光 江西省?源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光 江西省婺源観光
全体歓迎会(夕食)
全体歓迎会(夕食) 全体歓迎会(夕食) 全体歓迎会(夕食) 全体歓迎会(夕食)
夜(大型現代歌舞・徽韵)
夜(大型現代歌舞・徽韵) 夜(大型現代歌舞・徽韵) 夜(大型現代歌舞・徽韵) 夜(大型現代歌舞・徽韵) 夜(大型現代歌舞・徽韵)
4月24日 杭州(浙江省)
杭州の市場
杭州の市場 杭州の市場 杭州の市場
昼食(知十観)撮影なし
西湖周辺散策と茶畑
西湖周辺散策と茶畑 西湖周辺散策と茶畑 西湖周辺散策と茶畑 西湖周辺散策と茶畑 西湖周辺散策と茶畑 西湖周辺散策と茶畑
ホテル(杭州国際假日酒店)
ホテル(杭州国際假日酒店)
ホテル周辺散策
ホテル周辺散策 ホテル周辺散策 ホテル周辺散策 ホテル周辺散策
4月25日 安吉県(浙江省)
夕方:張先生の妹さんの茶館訪問
夕方:張先生の妹さんの茶館訪問 夕方:張先生の妹さんの茶館訪問
夕食(川知観)
夕食(川知観) 夕食(川知観) 夕食(川知観) 夕食(川知観) 夕食(川知観)
夜→ 足生堂
4月26日 杭州(浙江省)
ホテル朝食
ホテル朝食
河坊街散策
河坊街散策 河坊街散策
杭州空港
杭州空港 杭州空港


中国・浙江省 安吉白茶工場訪問
安徽省黄山市で開かれた2011 世界茶産業黄山論壇に招待を受けて帰路に杭州へ立ち寄りました。前から気になっていました安吉白茶の工場訪問とお話を聞くために上海の宋園茶芸館の許文忠(上海国際茶文化節組委会・会展主任)さんの紹介で安吉県大山塢茶場長の盛潮湧さん(安吉白茶協会常務副会長)をお訪ねし安吉白茶のお話を聞きました。
訪問先 安吉県大山塢茶場・浙江省安吉県溪龍(白茶街)
訪問日 2011年4月25日

お話の概要

■茶工場の概要

大山塢茶工場は1980年創始・生産、供給、販売の一体化の企業で
以下の国家特許を持っている優良工場です。
①中国緑茶ブランドのトップ10
②浙江省著名商標
③ブランド品
④モデル工場
⑤省農業庁安吉白茶モデル企業
⑥湖州市品質保証の企業

■製茶される白茶

安吉県で採取・・国家原産地域保護商品と認定されています。

■茶畑

グリーン食品茶園:1800数畝(中国単位)363200坪(日本単位)
有機白茶園:560数畝(中国単位)113000坪(日本単位)

■三大特色

1. 観賞価値 外見は繊細で美しく色合いはゴールド緑でつやが良く香りは長持ち、お湯を淹れた後、水色は浅緑色で明るく味は新鮮で爽やかで茶葉は玉の白色に戻り、葉脈は青緑、高雅な特色。
2. 栄養保健作用 アミノ酸含有量は普通のお茶より2~4倍高い
3. 経済価値 お茶の中の珍品で国内外において評価(市場の価値が高い)

写真説明
工場前(本人) 工場前 盛潮湧さんと挨拶
工場前(本人)
工場前
盛潮湧さんと挨拶
 
二代白茶人 従業員食堂で昼食をご馳走になりました 従業員食堂で昼食をご馳走になりました
二代白茶人
従業員食堂で昼食をご馳走になりました。最高に美味しかった!
 
前庭の白茶の木 前庭の白茶の木 安吉白茶を試飲
前庭の白茶の木
安吉白茶を試飲
 
安吉白茶を試飲 安吉白茶を試飲 工場内見学
安吉白茶を試飲
工場内見学
(関係者以外立ち入り禁止の表示)
 
工場内見学 茶葉 茶葉
工場内見学
(関係者以外立ち入り禁止の表示)
茶葉(1日1人の摘む量は11㎏)
 
茶葉の摘み取り期間が終わり女性出稼ぎの人々が故郷に帰る 萎凋の工程 萎凋の工程
茶葉の摘み取り期間が終わり
女性出稼ぎの人々が故郷に帰る
(4/4~4/24の20間)
萎凋の工程(6時間程度)
 
工場内の説明 製茶機械 製茶機械
工場内の説明
製茶機械
 
製茶機械 製茶機械 仕上がり茶葉
製茶機械
仕上がり茶葉
 
袋詰め袋詰め
袋詰め
 
茶葉の発送 茶葉の発送 説明終了
茶葉の発送
説明終了(感謝の握手)
ご教示内容
  • 茶摘延べ人員:2600人=シーズンのみ・地元以外から、賃金100元/日
  • 製茶従業員:80人=シーズンのみ・地元から、賃金200元/日(食事、交通費別)
  • 摘み取り気温:15~19℃
  • 常時全従業員:100人
  • 茶の特徴:ここでしか出来ない茶
  • 今年の一番のお茶の価格7000元/斤:香りと甘さが異なる
  • 1994年1200元/斤。
    一例:高品質茶1斤/1000元(地元)→4000元 (卸売り会社)→10000元(小売り店)・・・10倍(何処で飲まれるのでしょう?)贈答用?
  • 中国では三大贈答品=タバコ、酒、茶。
  • 生産量:20日間のみ/年(生葉9000キロ収穫 製茶後2250キロ)
  • 大山塢茶場の白茶の割合:1.8%
注・ここでの内容は訪問時に現地通訳を経由し聞き取りましたことを掲載しています。


全茶連 武夷山茶産地(中国・福建省)視察
谷本陽蔵先生と「世界の茶産地を訪ねる旅シリーズ」で福建省の名勝地、武夷山と安渓、永福鎮の茶産地視察に参加しました。
視察の概要
案  内 中国茶研究家 谷本陽蔵先生
旅行実施 国際航空旅行サービス
期  間 2011年3月20日~25日
企画主催 全国茶商工業協同組合連合会
武夷山(武夷岩茶)、安渓(鉄観音茶)、永福鎮(球状ウーロン茶)の本場を見て学んできました。特に永福鎮では台湾資本による清心ウーロン大規模茶産地が作られ半球状の烏龍茶が生産され、山奥まで立派な道路が整備されているのには驚きました。
3月20日 上海→夜 武夷山(福建省)
上海空港MU516便で15時に到着・・市内見学後空路武夷山へ
3月21日 武夷山→夜(厦門)
武夷山川下り
武夷山川下り
武夷山川下り
 
武夷山茶視察
 
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山茶視察
武夷山川下り
 
武夷山博物館
武夷山博物館
 
 
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
大紅袍茶園
 
大紅袍茶園
大紅袍茶藝
大紅袍茶藝
大紅袍茶藝
 
天心岩製茶工場
天心岩製茶工場
 
 
工場の一部
工場の一部
工場の一部
工場の一部
工場の一部
工場の一部
工場の一部
(製茶職人約20人、茶摘ピーク時100人程度、茶摘日当=500g=1斤・5元、低地で2元
製茶職人平均3000元/1ヶ月、平均価格は荒茶1斤で300元、生産量5000キロ程度)
 
試飲
試飲
試飲
 
茶葉料理
茶葉料理
茶葉料理
 
茶葉料理
 
空路→厦門
空路→厦門
 
3月22日 厦門(福建省)
朝食
朝食
 
 
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
客家土楼と茶園
 
厦門の市場
厦門の市場
厦門の市場
 
客家土楼と茶園
 
夕食
夕食
 
3月23日 安渓→永福鎮(福建省)
朝食
朝食
鉄観音博物館
鉄観音博物館
 
安渓の茶店
安渓の茶店
 
 
安渓県茶葉協会訪問
安渓県茶葉協会訪問
安渓県茶葉協会訪問
 
安渓県茶葉協会訪問
茶生産は63000tで約60%が鉄観音、安渓は鉄観音の発祥の地で、
鉄観音を作ったのは魏さんで現在は魏蔭名茶社長魏月徳9代目。
人件費は1日食事付き100元、安渓では年4回茶摘=5月~10月)
 
昼食
昼食
鉄観音制作伝承人魏月徳さんと
鉄観音制作伝承人魏月徳さんと
 
鉄観音発祥の茶園
鉄観音発祥の茶園
鉄観音発祥の茶園
 
鉄観音発祥の茶園
 
永福鎮
永福鎮
永福鎮(台湾系茶園)
 
工場9時30分到着
 
夜食
夜食
 
 
工場
工場
工場
 
工場
 
試飲
試飲
現在の生産量30t=茶樹がまだ若いため、土地は50年リースです。200坪で60元/年で投下資本は1500万元で、茶樹は清心ウーロン、40ha、鉄観音5haで茶樹10万本、この地は良質の茶産地に最適、豊富な労動力、中国マーケットの拡大など、労働力はピーク時300人、普通で100人程度、賃金85/日昼込、販売価格:春/冬30~50$、夏/秋25~45$
 
3月24日 汕頭(広東省)
汕頭参観
汕頭参観
汕頭参観
汕頭参観
汕頭参観
 
汕頭参観
 
ホテル
ホテル
 
3月25日
空路上海虹橋空港へ
空路上海虹橋空港へ
上海市内茶商見学(天山茶城)
18時上海空港MU729便から関空へ

今回の茶産地視察は久しぶりに谷本陽蔵先生を団長とする視察にご一緒させていただき楽しい思い出と共に得難い経験、参加者の茶商の皆様と教科書にない実務的なお話しをする機会に恵まれました。

特記事項:帰りの上海空港で成田行きの飛行機が「福島原発事故3/11」の関係で飛ばないことは大きな驚きでした。今回の旅行実施会社の国際航空旅行サービスの青木さんの的確な対応で参加者全員が同じ日に日本に帰国できましたことは嬉しい限りです!!