地元「日干番茶」紹介

地元「日干番茶」紹介
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地元「日干番茶」紹介
地元「日干番茶」紹介
 奈良県で揉まないお茶があることを吉野宮滝の「梅谷醸造元」で知りました。早速ご紹介いただき、このお茶を生産製造しています「嘉兵衛本舗」代表の森本正次さんをお尋ねしお話を聞きました。
1 奈良県の吉野の山間部で古くから(天保の頃1830〜1843年)伝わっている天日干し番茶
(日干番茶)です。
2 天日干し番茶=焙じ茶の一種といえます・・・独特製法
3 番茶の茶葉は新芽を摘み取った残りの硬葉でお茶(番外の茶)を造るのが普通ですが、ここでは一番茶摘菜後に伸びてきた新芽も含む茶葉(5p程度)を刈り取り使用します・・原料の差別化
4 製造方法・・揉む工程がありません!
1.刈り取り 刈り取り 刈り取り
 
2.蒸す    
蒸缶に入れ蒸気により青葉が赤くなるまで蒸します。普通は40秒で十分ですが、このお茶は5分ほど蒸します。蒸缶の量が少ないので手間が掛かります。 蒸す 蒸す
3.揉む    
この工程がありませんので出来上がりの茶葉は葉の形のままです。
4.乾燥(天日干しで乾燥します)  
天気が良ければ朝から夕方(7時間程度)ですが通常は一日半を目安とします。機械でなく天日干にこだわり・・! 乾燥 乾燥
5.焙じる(焙煎)   6.袋詰め
昔からの砂入焙じ機で炒っています。砂炒りですので茶葉がむらなく炒ることが出来ます。・・深い香ばしい香りの誕生です! 焙じる 袋詰め
5 <淹れ方>
急須に茶葉5gを熱湯150mlで淹れてみました・・2分間(1人分)
茶葉が揉まれていませんので一般の焙じ茶より抽出に時間がかかります。各人の
好みがありますのでそれぞれの味を見つけて下さい。
たくさん飲まれる場合、薬缶の湯が沸いたら茶葉を入れ煮出し5分ほど葉を除きます。
日干番茶 日干番茶 日干番茶 日干番茶
6 <味の感想>
普通の焙じ茶は口当たりがあっさりして香ばしいと言いますが、このお茶は上品でソフトな味わいでしかもやさしい口当たりですので何杯でも飲め、やみつきになる美味しさです。天日干しですので深い香ばしさは大地の恵みを感じ至福な気持ちになれるお茶と思います。子供からお年寄りまで又、水分補給にも最適で幅広い層に好かれるお勧めの一品です。

○嘉兵衛本舗代表の森本正次さんのコメントを頂きました。
お客様に美味しいお茶、又飲みたい気持ちになるようなお茶づくりを伝承して いきたいとお聞きしました。 昔からの伝統製茶法、原料茶葉のこだわりなどお茶づくりに手間を惜しまない頑固なるこだわりはもの作りに共通する合言葉です

天日干し番茶以外のお茶を紹介

■水出し番茶

味の感想 爽やかな中にほのかな甘みと渋みをベースに番茶の主張があるお茶です。
お茶の作り方 茶袋の説明には冷水1リットルに番茶20〜30gを入れ冷蔵庫で一晩かけて抽出します。茶葉を網で濾してお飲み下さい。もちろん熱湯で淹れ飲む事も出来ます。私は早く飲みたいので急須で水出し番茶10gに氷と冷水を150mlを入れ10分で抽出しました。
水出し番茶 水出し番茶 水出し番茶 水出し番茶
水出し茶の効果 番茶の中にポリサッカライドが含まれ血糖値の上昇を抑える作用があります。

■こんなもん茶(煎茶)も作られています。

こんなもん茶 こんなもん茶 こんなもん茶 こんなもん茶
嘉兵衛本舗の前で代表の森本正次さんとお孫さんと私の記念写真
[2010年6月25日 吉野郡・嘉兵衛本舗にて]
嘉兵衛本舗の前で代表の森田正次さんとお孫さんと私の記念写真