茶農家・樋口晶美氏宅訪問「手づくり紅茶体験」

茶農家・樋口晶美氏訪問「手づくり紅茶体験」
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日本の伝統文化と茶
中国福建省武夷山における中国茶視察でご一緒しましたお茶仲間の樋口さん宅を訪問させていただきました。「手づくり紅茶」体験させて頂くためです。
【2012年7月24日 茶農家・樋口晶美宅(滋賀県)にて】
手づくり体験のポイント(生葉100g)
生葉「べにふうき」品種(無肥料)を前日に摘み取り用意して頂いています。茶畑で茶葉を口に含みましたが渋みを強く感じました。(タンニンが多い紅茶向き品種・母親はアッサム雑種、父親はダージリンの導入種)

1.生葉「べにふうき」品種(無肥料)を前日に摘み取り用意して頂いています。茶畑で茶葉を口に含みましたが渋みを強く感じました。(タンニンが多い紅茶向き品種・母親はアッサム雑種、父親はダージリンの導入種)
   
2.萎凋(昨日の昼~翌日の朝=18時間程度)を行う。室内(日陰)干しで水分をゆっくり失わせると葉がしおれて柔らかくなるとフルーティーな香りがしてきます。
   
3.揉捻を1時間程度行う(茶葉を強く圧迫しながら揉むと茶葉が柔らかくなり粘りが出てくる)茶葉を揉むことで酸化発酵を促し形を整えます。
 
   
4.発酵を1時間程度行う(発酵が進み茶葉が赤く変化して芳香が感じてきます)茶葉の乾燥を防ぐために布を被せ、温度計により30℃以上(25℃前後が良い)にならないように管理をします。
 
   
5.乾燥を1時間程度行う(茶葉が焦げないように弱火で乾燥する)ことで発酵を止めます。手で攪拌していると乾燥の状況が分かります。茶葉にしなやかさが無くなれば完了です。

(家内の紅茶完成分)

(私の紅茶完成分)

*乾燥の状況は手を休めることが出来ませんでしたので写真は完成分のみです。

   

茶園見学
 
製茶工場見学
記念写真

(樋口様:左側と私達夫婦)

(私:右側と樋口様夫婦)

(樋口様宅)
一日ご苦労様でした。
後日の試飲結果
朝食時に私達の手づくり紅茶を淹れてみました。家内も同じものを作りましたので緊張の面持ちで淹れて試飲をした感想です。
一煎目は爽やかな渋みで心地よい味でしたのでストレートで飲んでみました。次に牛乳を入れてみました。爽やかで柔らかい飲みやすい味で別の紅茶に変身です。二煎目は残りの茶湯の上に熱湯を入れました。爽やかで後味に少し甘味もあり栗の様な香りもあり美味しい味です。三煎目もほのかな香りが持続して、水色は透明でダージリン系の色です。味はアッサム、香は栗の花の上品な香りで、爽やかですので何杯でも飲めます。ほのかな渋みがのど越しによく、茶殻は薄い赤褐色で綺麗な色です。爽やかな渋みはそのまま飲んでもよし、好みにより茶葉の量を調整して下さい。苦みが苦手な方は牛乳を入れますと別の紅茶に変身し最高です!アッサムの味とダージリンの香りをミックスした素晴らしい紅茶が出来ました。飲み方次第で色々と異なる味を楽しめます。もう「手づくり紅茶」にどっぷりとはまりました・・・