中国茶とは

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中国茶の楽しみ方
 中国では急須を使うことは一般的になくコップやマグカップに直接茶葉を入れてお湯を入れて飲んでいます。飲まれているのは、日本ではおなじみのウーロン茶ではなく緑茶で、中国の約7割強が緑茶です。
茶器を選ぶ
中国のお茶の入れ方には「これ」と決められるルールはありません。中国各地にその土地土地で飲まれているお茶があります。例えば青茶の産地である「福建省」などでは、小ぶりの茶器(*紫砂壷)を使用して「工夫茶」という方法で飲まれています。また、時間がない時気取らず飲みたい場合は、マグカップに直接茶葉とお湯を入れて飲んでも構いません。
茶葉の様子が美しい緑茶、白茶の場合は是非、透明なガラスか蓋椀で楽しんでいただきたいものです。状況に合わせてさまざまな茶器や入れ方を楽しんで下さい。
*紫砂壷とは…紫砂泥(土)という独特の原料を加工して作られる茶壷のこと
見る楽しみ・香りと飲む楽しみ「緑茶・烏龍茶」
茶葉の種類によりそれぞれの茶器を選びました。

工夫茶器を使って「凍頂烏龍茶(とうちょうウーロンチャ)」を淹れました。使い慣れた紫砂茶壷の光沢と茶葉の様子と茶碗の中のお茶。
蓋碗を使って安吉白茶(あんきつはくちゃ)を淹れました。茶湯の中の茶葉に緑の葉脈が見えこのお茶の特徴が出ています。
浅めのグラスに龍井茶を淹れました。
龍井茶 (ロンジンチャ)の茶葉の鮮やかさ、グラスの周りの水滴!
まっす伸びた太平狡魁(たいへいこうかい)の茶葉は深いグラスに入れてみました。あまりにも美しく優雅な雰囲気で飲むのが勿体ない…
普段使っているマグカップで黄山毛峰(こうざんもうほう)を入れてみました。新芽を使っていますのでやや茶葉が小ぶりです。
 

見る楽しみ・香りと飲む楽しみ「工芸茶」

美しくうっとりし見とれてしまい、飲むのを忘れます。

出水芙蓉(しゅすいふよう)お湯を注ぐと千日紅のつぼみが飛び出します。緑茶にジャスミンの香りと味がついています。
金元宝(きんげんほう)千日紅の横にジャスミンのつぼみを添えたお茶。
茉莉仙女(まりせんじょ)黄色い菊の上に1本でつないだジャスミンの花は美しい女性に例えられ、この名前がつきました。
緑牡丹(りょくぼたん)一枚一枚茶葉を束ね、中国の国花ともいえる代表する「牡丹」をかたちどったお茶です。

中国茶の茶湯の色は日本茶と違い「透明」ですので、茶葉の形がよく分かり、その美しさがそれぞれ茶の種類により特徴があります。爽やかな香りが濃厚なもの、また芳醇な香り…など、言葉や文章ではなかなか表現できません。飲む茶葉を選び、香り、味を深究してみませんか?香り、味、茶葉の形状、茶器などの組み合わせを楽しんで下さい。中国茶の世界へ…お待ちしています。